狭い区画にはまだ需要
帯広市内の西19条北工業団地が完売した。5街区21区画を分譲し、食品や農業関連の企業17社が事業拡大など目的に新拠点を建設。造成した帯広市土地開発公社は「引き合いが多く、想像以上に早く完売した」と話す一方で「1区画の面積が広いため購入を諦めた企業もいる。もう少し狭い区画なら、まだ需要はある」とみている。
同工業団地は市北西部に位置し、国道38号や帯広広尾自動車道芽室帯広IC、JR帯広貨物駅に隣接。2019年から整備し、10.8haを4期に分けて販売した。最終区画は2社が応募し、6月に一般競争入札で決定した。
菓子製造販売のクランベリー(本社・帯広)は、管内5店舗に併設する工場を集約し、事務所機能も新施設に移転。ホクレン運輸(同・札幌)や下村運送(同・興部)などの輸送業者は、管内営業所の移転改築を進めた。
23年度には4街区と5街区の間にある浸透池を撤去して緑地を造成。早ければ23年春に一般競争入札する。(帯広)