環境と両立できず
関西電力(本社・大阪)は7月29日、伊達市と千歳市で計画していた陸上風力発電所の事業廃止を発表した。経済産業相と知事へ第一種事業の廃止等通知書を提出する。
最大出力7万9800kW、風車が最大19基となる仮称・伊達・千歳ウインドファーム(WF)として計画。事業の可能性調査として5月30日に計画段階環境配慮書などを経産相へ提出した。
7月21日には、知事の諮問機関である北海道環境影響評価審議会で審議入り。WFが国立公園内に含まれていることや保安林への配慮を欠く点が有識者から指摘されていた。
関電は地域住民の意見を踏まえて計画見直しを検討したところ、環境配慮と事業性の両立が困難とし、開発断念を決めた。併せて、宮城県川崎町で計画するWFの計画廃止も発表した。