コロナ禍契機に新事業進出
すし屋のホテル、本別町中心部においしい滞在拠点が完成―。源すし(本社・本別)が建設したビジネスホテル「和さび」が7月30日にオープンした。すし屋運営のホテルは道内初だという。コンセプトは料理のおいしいビジネスホテル。池田圭吾社長は「食と宿泊は深いつながりがあり、相乗効果で町の滞在者を増やせたら」と話す。
店は1987年に創業。町民らに親しまれてきたが、コロナ禍で売り上げが落ち込んだ。飲食店だけでは事業継続が厳しいと考えた2代目大将の池田社長。従業員の雇用継続と地域活性化に向けて宿泊業への進出を決めた。総事業費は2億1000万円で、うち6000万円は新型コロナウイルス対策の事業再構築補助金を使った。
建設地は北4条4の3にあった津村会館跡地。軽量鉄骨造、2階、延べ499m²の規模で、シングル13室、ダブルと和室が各1室の計15室を構えた。店舗は1階に移転した。
設計施工は中前建設が担当。道内では2例目となるJFE鋼板のフレームキットを採用し、2月から5カ月で仕上げた。
夏休みやお盆が近いため、オープン前から予約は盛況。飲食店ならではのイベントも開催して町の活性化につなげる。(帯広)