社会医療法人社団カレスサッポロ(札幌市中央区北1条東1丁目2の5、大城辰美理事長)は、札幌市南区真駒内で高齢者向け住宅の新築を計画している。施設規模は2階、延べ約1700m²で検討。クリニックや調剤薬局などの併設も視野に設計を進めている。年内に概要を固め、2023年度以降の着工を見通している。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のA案、高齢者向け賃貸住宅のB案のどちらかで計画を練っている。どちらも2階建てで、1階にクリニックなどのテナント入居を見込む。A案は広さ20―40m²の25室、共用リビング、カフェなどを設置。B案は2LDK(80m²)9室、3LDK(74m²)3室で、12台以上の駐車場などを置く考えだ。
着工時期について大城理事長は、近年の資材高騰に懸念があることから「状況を見ながら判断したい」と話している。
建設地は札幌市南区真駒内幸町1丁目8の2の2135m²で、17年の市有地売却により取得。現在は有料駐車場として活用している。
南区役所や商業店舗などが近く、地下鉄南北線真駒内駅が徒歩圏だ。周辺では真駒内中や南区役所などを対象とする再開発計画の動きがある。
同法人は札幌市内で高齢者向け住宅を増やしている。17年に東区でサ高住の「カレスプレミアムガーデン」、21年に中央区で女性をターゲットにした賃貸マンション「プレミアムガーデン北円山」をそれぞれオープンした。