1番線は10月15日に廃止 翌日から11番線供用
JR北海道は17日、新幹線札幌延伸に向けて札幌駅構内の新幹線高架橋工事に10月から取り掛かると発表した。高架橋整備の空間を確保するため、まずは1番線の廃止と2番ホームの改良を進める。高架橋本体含めて2027年度までに終える予定で、施工は鉄建建設・札建工業・岩倉建設共同体が担う。これに伴い、1番線は10月15日に廃止し、北端で新設する11番線を翌16日始発から供用する。
JR北海道は鉄道・運輸機構から委託を受け、在来線南側の西5丁目―東1丁目エリア間で延長800mの新幹線高架橋を整備する。駅周辺を先行して取り組んでいて、新幹線駅舎ができる北6条西1丁目エリアは6月に着工した。
現況の1、2番ホームには、東西に階段、中央にエレベーターと各2人用の上り下りエスカレーターがある。新幹線高架橋を設ける空間を確保するため、幅員4.4mの階段は3.5mに縮小させる計画。23年度冬までに西側階段の工事を終えて東側階段へ移行し、最後に上りエスカレーターを1人用に変える。ホームの廃止・新設に伴って列車の番線を変更し、学園都市線の発車を11番ホームに統一する。
9月以降は北6条東1丁目、12月以降に北6条西5、6丁目エリアの着工を予定する。10月からは駅ビル商業施設「パセオ」で高架橋整備の支障となる設備の撤去を始める。