管路新設14kmなど
根室振興局農村振興課は、畑地帯営農用水西竹地区の2023年度以降残事業費に7億8231万6000円を試算している。老朽化した営農用水施設の更新を進める事業で、26年度の完了を目指す。管路1万3943mの新設、配水施設2カ所の整備を残す。
中標津町中央部に位置する同地区は、酪農専業経営や肉牛繁殖経営、酪農・肉牛複合経営が営まれる地域。1946―60年に国営開墾建設で既存施設を整備し、道営開拓地整備で更新した。
40年以上が経過した導水・配水管路で漏水が発生。取水や浄水、配水施設などにも機能低下が見られる。更新に取り組み、営農用水の安定供給と農業経営基盤の安定化を進める計画。18年度に事業化した。
全体で取水施設と浄水施設各1カ所、配水池4カ所の電機計装盤更新や屋根、外壁の塗装更新などを実施。また導水管路1284m、送配水管路2万9167mを合わせた計3万451mを新設する。受益面積は6436.6haで、受益戸数は102戸。事業期間は18―26年度の9カ年で、総事業費は30億3500万円を見込む。
19年度に着工し、21年度までの3カ年で19億6068万4000円を充て、取水施設と浄水施設各1カ所と配水施設2カ所、管路1万2997mを整備した。
22年度は当初予算で、1億4600万円を計上し、21年度補正を含めた執行ベースでは3億5044万5000円を投入。管路3511mや施設付帯、測量設計、用地補償などに取り組んでいる。