斜網1市4町で整備
大空町は、斜網地区1市4町で整備する一般廃棄物広域中間処理施設(焼却施設)について、東藻琴白かば台スキー場の南にある町所有の土取場1haを建設候補地に挙げている。既存の町一般廃棄物焼却処理施設からは南西方向約750mに位置。概算事業費は生ごみを可燃とする場合で99億2000万円、再資源化する場合で73億6000万円とした。
建設候補地は、網走交通が火山灰採取場として利用している東藻琴末広628の1。崖を挟んで西側に町道上東末広164号線が走り、東側に広がる山林の先には現焼却処理施設がある。現施設に近い町有地で、更地のため整備費用の軽減が見込まれることなどから候補地に選んだ。
1市4町は網走市、美幌町、斜里町、小清水町、大空町で構成。それぞれ最終処分場の残余量や焼却施設の老朽化など課題を抱えていることから、7月に斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会を立ち上げた。焼却施設を保有し、地理的に中間地点にあるため、大空町内での建設が設立前から求められていた。
大空町は焼却施設改築を前提に建設候補地を選定。併せて広域化に対応するため、2炉構成のストーカ方式を検討した。1日当たりの焼却能力は、生ごみを可燃とした場合が62t、再資源化する場合が46tとみる。2024年度に上屋とプラントの実施設計、25―27年度に施工し、28年度に供用開始する考えだ。
9月から周辺住民への説明を始め、22日に東藻琴農村環境改善センターで住民説明会を開催。今後も町民の理解を求め、広報紙などで情報発信する。