カラー舗装やセンターポールの設置想定
室蘭市は、陣屋町2丁目にある国道37号と市道崎守通線の交差点で安全対策を国に要望している。伊達方面から続く長い下りカーブの途中に丁字の交差点があり、直進車と白鳥台に向かう右折待ち車による事故が多発している区間。市は直進車に減速を促す対策が必要とし、右折レーンのカラー舗装化やセンターポール設置を想定。早期事業化を求める。
2013年度に事故ゼロプランの対象区間に選定された。道路整備の予算確保が厳しくなる中、市は要望の優先度を上げ、室蘭地方総合開発期成会の23年度新規要望に追加した。
市の郊外部を通過する37号陣屋町区間は、室蘭―伊達間の主要幹線として利用され通行量が多い。対象となる陣屋町2丁目の交差点には室蘭側のみ右折レーンがあり、白鳥台地区へのアクセス道路となる崎守通線の右折待ち車が利用する。
一方、対向車は伊達方面から長い下り坂を走行してくるため、カーブの途中にある交差点に減速せず進入し、右折待ち車との正面衝突事故が発生するなど危険な状況にある。
交差点区間の全幅は11m。沢に沿った地形のため、市は「道路改良は困難ではないか」と見る。このため、交差点の視認性を高めることなどを求めて右折待ち車の安全通行確保につなげる考えだ。