盛況もフードコートの狭さなど指摘 状況見て増築検討も
道の駅おとふけ(愛称・なつぞらのふる里)の来場者が100万人を突破した。開業から168日目での達成に音更町の関係者は「想像以上の反響」と口をそろえる。一方で、フードコート内のゆとりがなく、来場者から「広くしてほしい」との声も聞こえた。町経済部の月居謙介産業連携課長は「来年度以降の状況次第で増築などを検討する可能性がある」と話す。
同施設の年間来場者目標数は70万人だが、オープンからわずか5カ月の9月29日に100万人を超え、にぎわいを見せている。月居課長は「音更帯広ICに近く、何より(コロナ禍での)行動制限解除が大きい」とみる。
9つの飲食店が入居するフードコートは人気スポットだが、利用者からは「席同士の間隔が狭い」などの指摘があったという。月居課長は「ゆとりができるよう設計しているが、想定を超える来場者で椅子やテーブルの数を増やさざるを得ない」と説明する。
施設内の椅子やテーブルの収納スペースが手狭になったため、町は年度内に収納庫やウオーターサーバーの設置を計画。増築の可能性については「本年度は好調だったが、来年度以降どうなるか見通せない。続くようなら検討の余地はある」とする。
周辺施設との連携も視野に入れる。柳月(本社・音更)の集客型工場スイートピア・ガーデンに隣接。町外から社会科見学などで訪れるケースもあり、教育の場としても効果を発揮する。
小野信次町長は「飽きさせない工夫が重要。地元企業がイベントで活用するなど相乗効果を発揮している」と話し、今後も年間来場者数70万人を目指す。