水需要の増加に備え24年度着工目指す
ニセコ町は市街地区簡易水道配水施設の更新を計画している。配水池2池を新設するほか、滅菌設備が入る浄水施設を新築する方針。2023年度に実施設計をし、24年度から2カ年での施工を目指す。総事業費は数億円に上る見通しだ。
市街地区の給水区域は富士見や本通で、計画給水量は1日当たり1205m³。配水池は羊蹄地区に5池あり、うち4池はRC造、有効容量は計488m³で、1972年に完成した。残る1池は95年に完成し、RC造、有効容量408m³となっている。
72年完成の4池は老朽化しているため廃止する。敷地内で耐震性を備えたRC造の2池(有効容量1104m³)を新たに設け、合わせて同1512m³を確保する計画だ。
浄水施設はRC造、2階建てとする想定で、延べ床面積は検討中。当面は滅菌設備で対応し、水質悪化にも対応できるよう、ろ過設備の設置スペースを確保する。
22年度は日水コンで基本設計を進めている。業務期間は23年3月15日をまで。
近年、市街地で民間集合住宅が増加しているほか、23年にもSDGsモデル街区「ニセコミライ」で最大14棟244戸の分譲住宅新築が始まる予定のため、水需要の増加に備える狙いもある。