ひらふ地区にある賃貸町有地の不動産鑑定結果
倶知安町は、ホテルニセコアルペンの敷地として東急不動産(本社・東京)に賃貸しているひらふ地区町有地の不動産鑑定結果をまとめた。施設が立つ8770m²で、2019年の鑑定時を約5億円上回る32億7600万円と評価。同社の購買意向が確認できれば、議会での承認を経て売却する方針だ。
21日の町議会総務常任委員会で、総務課の担当者が報告した。
敷地はニセコひらふ1条4丁目204の31で、ニセコ東急グラン・ヒラフスキー場に隣接する。
19年に東急不動産と売却交渉を開始し、コロナ禍による中断を経て再開した。交渉開始時の査定額は27億8000万円。3年が経過したため、借地権者である東急不動産が底地を買い取る場合の価格を7月1日時点の水準であらためて評価した。
8770m²の更地価格は65億5200万と査定。ここから借地権価格を控除して32億7600万円を評価額とした。近隣で開発適地が少なくなり、リフト乗り場から徒歩圏内に位置する土地の希少性が高まっているため大幅な増額となった。
施設に隣接する町有地を含めた9830m²の場合、評価額は35億5300万円になるとした。