江別市は、本庁舎建て替えの工事費を114億円から約140億円に見直した。新庁舎は延べ2万m²の規模を想定。2021年度時点では1m²当たり57万円としていたが、資材価格の上昇などに伴い本庁舎建設基本構想案で70万円に修正した。調査・設計や外構、解体などを含めた概算事業費は基本計画で示す考えだ。
14日の市議会総務文教常任委員会で、本庁舎建設基本構想案を示した。
高砂町6の本庁舎はRC一部S・SRC造、地下1地上4階、延べ5346m²の規模で、1966年度の建設。耐震化や老朽改善を図るため建て替える。
新庁舎は分散する8庁舎を集約。延べ2万m²を基本に、行政事務のデジタル化やペーパーレス化を推進し、面積の適正化を図る。
財源は緊急防災・減災事業債のほか、サステナブル建築物等先導事業やレジリエンス強化型ZEB実証事業といった補助・交付金の活用を見込む。基金積み立てなど具体的な資金計画は基本計画で検討する。
新庁舎建設の基本理念に「えべつの街なみと自然に映える市民が集う庁舎―日常の安心を未来へつなぐ」を掲げた。利用しやすい市民サービス機能、特産品やイベントの情報発信、防災拠点などの役割を持たせる。
基本構想案はパブリックコメントや市民説明会、基本構想検討委員会などを経て、年度内に成案化する。