鹿追町内 23年5月にも入札
十勝総合局産業振興部は、2023年度着工を計画する畑地帯総合整備中山間地域型美蔓高台地区について、初弾として区画整理を要望している。23年5月ごろの一般競争入札を目指す。23年度以降残事業費は22億3000万円を試算し、30年度に事業完了する計画だ。
同地区は鹿追町市街地を中心に南北に広がり、畑作と一部酪農が混在する。未整備の急勾配が残っていて、大型機械の導入が難しい。約50年前に整備された排水路は老朽化と切深不足が課題。区画整理と排水路更新に取り組むことで、高収益作物の増産や経営規模の拡大を図る。受益戸数は59戸、受益面積は1336ha。総事業費は23億円を試算する。22年度に事業化した。
区画整理1122haは16億3600万円を投じる計画。整地139ha、暗渠283ha、除れき65haを施し、営農効率を高める。
排水路は2億5700万円を充て、1条1310mを更新する。市街地から北に1.5km進んだ地点にあり、然別川に接続している。底にたまった土砂や岩を取り除き、老朽化したコンクリート連結ブロックを取り換える。24年度の着工を予定し、生態系に配慮して進める。
畑地かんがいは9400万円を試算し、25年度以降の着工を見込む。末端散水施設として、1カ年でリールマシン4台を設置する考え。
調査設計は、22年度末に2割程度が完了し、25年度まで取り組む方針だ。