創明建築設計で実施設計進む 資材高騰受け着工時期流動的
東神楽町は、建て替えを進めている公住新町団地でRC棟の概要を固めた。RC造、4階、延べ3400m²の規模で実施設計を作成中。2023年度の着工を計画しているが、生コンクリート価格の高騰など情勢を鑑みて24年度以降の着工にずれ込む可能性もある。
老朽化した同団地を北1条西1丁目で現地建て替える。5棟108戸を14棟84戸に再編集約するもので、22年度まではW造の住宅整備を進めてきた。
新たに着工を予定しているRC造の新棟は既存のS49年棟跡地に建設する。実施設計は創明建築設計事務所が担当している。
住戸は2LDKを中心として、一部3LDKを配置し合計36戸を確保する。エレベーターは1基設置するほか、外構には38台分の駐車場を整備する。
大型の建物となるため、工事は住棟の中央で2工区に分割。単年度で1区ずつ発注と施工を進め、2カ年をかけて完成させる考えだ。
基本設計段階で、RC棟は22年度の着工予定だった。21年度にはW造を3棟整備する予定だったが、予算上2棟しか整備できず1棟が22年度に食い込んだため、RC棟の着工がずれ込んだ。
さらに昨今はロシア・ウクライナ戦争やコロナ禍で資材や工事費が急騰していて、町の予算も限られていることから、再びRC棟の着工を見送り24年度以降にする可能性もあるとしている。
RC棟の建設完了後は、W造、2階、2棟8戸の整備を残す。RC造、2階、12戸とW造、2階、4戸の追加整備も構想しているが、人口減少や需要も考慮して再検討する考えだ。