草地整備知床標津第2地区に23年度着工 根室振興局

2022年12月07日 16時33分

初弾は起伏修正250haなど

 根室振興局農村は2023年度、道営草地整備知床標津第2地区に着工する。粗飼料の生産性と営農作業効率化を図るため、草地整備などを実施する。初弾は起伏修正250haなどとなる見通しだ。

 同地区は標津町と羅臼町の沿岸地域に南北に広がる。地域の特長である広大な土地基盤を活用し、大規模草地型酪農が営まれる。

 一方で離農者の増加により、農地面積や飼養頭数の増加といった急激な経営規模拡大が進む。併せて従事者不足が表面化し、草地整備が遅れて生産性が低下している。

 これらの課題解決に向けて、ほ場内の凹凸や急勾配を解消する草地整備、造成を実施。飼料生産効率化や、牧草品質・収量の向上などにつなげて、輸入飼料への依存度を低下させる考えだ。

 22年度に新規事業化した。起伏修正などの草地整備1119・1ha、草地造成6・3haに取り組む計画。総事業費は9億1000万円で、受益面積は1125ha、受益戸数は53戸となっている。

 ほ場脇に広がる野草地や林地などを牧草地に転換し、牧草地全体の面積を広げる。固まった土をプライングハローで破砕してケンブリッジローラーで鎮圧する方向だ。

 22年度は、3458万円を投じて調査設計を小林技術コンサルタントが進めている。26年度の完了を目指す。


関連キーワード: 根室 農業

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 東宏
  • オノデラ
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,423)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,315)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,296)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,098)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (996)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。