初弾は起伏修正250haなど
根室振興局農村は2023年度、道営草地整備知床標津第2地区に着工する。粗飼料の生産性と営農作業効率化を図るため、草地整備などを実施する。初弾は起伏修正250haなどとなる見通しだ。
同地区は標津町と羅臼町の沿岸地域に南北に広がる。地域の特長である広大な土地基盤を活用し、大規模草地型酪農が営まれる。
一方で離農者の増加により、農地面積や飼養頭数の増加といった急激な経営規模拡大が進む。併せて従事者不足が表面化し、草地整備が遅れて生産性が低下している。
これらの課題解決に向けて、ほ場内の凹凸や急勾配を解消する草地整備、造成を実施。飼料生産効率化や、牧草品質・収量の向上などにつなげて、輸入飼料への依存度を低下させる考えだ。
22年度に新規事業化した。起伏修正などの草地整備1119・1ha、草地造成6・3haに取り組む計画。総事業費は9億1000万円で、受益面積は1125ha、受益戸数は53戸となっている。
ほ場脇に広がる野草地や林地などを牧草地に転換し、牧草地全体の面積を広げる。固まった土をプライングハローで破砕してケンブリッジローラーで鎮圧する方向だ。
22年度は、3458万円を投じて調査設計を小林技術コンサルタントが進めている。26年度の完了を目指す。