北見市の端野図書館は800m²で計画 改築事業費10億円

2022年12月13日 16時40分

歴史民俗資料館機能を集約

 北見市は、端野自治区の市立端野図書館改築を計画している。新施設はW造、平屋、延べ800m²の規模を見込む。老朽化が進む図書館と、併設する端野町歴史民俗資料館の機能を集約することで、施設面積の圧縮や建設コストの削減を図る。総事業費は10億7300万円を試算し、このうち本体工事費に7億2000万円をみている。

 端野町二区471の5にある端野図書館は、RC造、平屋一部2階、延べ591m²の規模で1978年に開館。老朽化が進み、外壁・屋根の修繕や照明器具取り換えが必要な状況だ。加えて、多目的トイレがなく、館内は段差が多いなど利便性に課題がある。

 一方、図書館に併設する端野町歴史民俗資料館はS造、平屋、延べ526m²の規模で83年に開館。建設当初から暖房、給排水設備を備えていないため、冬期間は閉館している。築後39年が経過し、雨漏りや天井換気扇からの雪の吹き込みなど老朽化が進行。通年開館の要望に応えることができず、固定展示のためリピーターが少ないなどの課題が出ていた。

 そこで、図書館の改築に合わせ資料館の機能を統合し、端野自治区の情報拠点機能の充実や児童図書館としての機能拡充、自治区の歴史継承に向けて新施設を整備する。

 市がまとめた整備計画案によると、新施設は周辺にある屯田の杜公園の環境を生かし、公園利用者が立ち寄りやすい場所を考え、現施設に隣接する緑地帯を建設候補地としている。

 新施設の整備に当たっては、図書館と資料館の機能を効率的かつ効果的に集約し、資料などの保有総量圧縮を図る。防災の観点から、低い書架の導入や床固定による転倒防止策を講じるなど、安全性に配慮する。

 また、憩いの場としての滞在型施設を構想するほか、生活に密着した図書館資料収集やインターネット環境構築、ユニバーサルデザイン導入、児童図書館としての読み聞かせスペース設置などを検討する。


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