小規模補助対応で施設整備が増える
弟子屈町の企業振興促進補助制度が好調だ。小規模開発にも対応できるよう要件を見直したことで施設整備が増えている。道内初となるファンタジーを楽しめる空間「LARP」の建設が進むなど、今後の企業誘致にも期待ができそうだ。
同補助は大型宿泊施設が3億円以上、簡易宿泊施設が5000万円以上の投資をする場合に支援する制度だったが、小規模開発にも支援できるように要件を2021年4月と、ことし6月に修正した。
宿泊施設新設の投資額が個人200万円以上、法人1000万円以上とし、投資額が1億円以上で10分の1(上限額1億円)、1億円未満で2分の1(同1000万円)を補助する。
20年度は交付実績がなかったが、21年度は宿泊施設4件、その他3件に8485万3000円を交付決定した。22年度当初予算には2000万円を計上。2件の申請があったため、7日の町議会で59万5000円を増額補正した。
地域おこし協力隊で建築士の資格を持つドイツ人のベスラー・パスカルさんは弟子屈原野40線東32の14で、ファンタジーの世界を体験できるLARPを楽しめる施設整備を計画。自身でW造、平屋、延べ48m²とW造、平屋、延べ54m²規模のコテージを建設中だ。
23年5月の完成を予定。ベスラーさんは「LARPはカナダやドイツで盛んで、カナダには専用の村が2つある。ぜひ魅力を知ってもらいたい」と話す。(釧路)