総工費5.7億円
浜中町は、3号配水池耐震補強の総工事費に5億7000万円程度を試算している。配水池本体の耐震補強や配水ポンプなどの機械設備更新を計画。2023、24年度の2カ年債務負担行為を設定して施工する見込みだ。23年度の6月定例町議会に諮り、承認され次第、着工するとみられる。
重要拠点配水池耐震化事業では、町内の基幹配水池を改築を推進。同配水池はJR根室本線に近い浜中東4線31に位置する。1974年に完成し、規模はRC造、989m³。旧耐震基準のため、大地震レベルに耐えられる新基準対応の施設にする。
鉄筋やコンクリートのかさ増しをし、本体の壁などの部分を厚くして強度を上げる。さらに動力盤や計装盤、配水ポンプ設備などの設備更新をする。
工事は近隣の3号ファームポンドに仮設配管を通して実施する計画。壁部分などの厚みを増やすため、貯水量は若干減少するが、上水道の供給には影響のない範囲となる見込みだ。
22年度は税抜き918万円を投じて、北王コンサルタントが実施設計を進めた。23年度の事業費は2億6000万円程度、24年度は3億円超を積み上げている。
町民の生活や産業を支えるため、今後も霧多布配水池などの基幹配水池や管路施設、構造物の耐震化を進める方針だ。