23年度にも方針、更新のみの可能性も
上ノ国町は、桂岡浄水場の水源移設を検討している。水管橋の老朽化などが理由。コストの観点から移設せず設備を更新することも視野に入れる。早ければ2023年度に方針を固める。
現在の水源は桂岡にある。普通河川苫符川から水を引き、主に自然流下でポンプ場を経由し、浄水場に流れる。大留など中心部、町全体消費量の7割ほどに当たる1日約1100tを配水している。
完成後50年を超える水管橋の老朽化が著しいほか、水源に向かう林道は狭く、落石の危険も伴っている。近い将来、水管の更新なども必要となるため、対策が迫られている。
水源の移設か現施設更新の2案で検討を進めている。水源移設の場合、現状より4kmほど下流にあるポンプ場のそばに新たな井戸を設ける考えだ。
22年度は日水コンで水源の電気探査を実施。23年度は水源候補の水質を調査する。4月中旬にも指名通知し、同下旬に入札する。
予定している水源は現状よりも低い位置にあり、水を引き上げるポンプの常時使用が求められるなどランニングコスト増が予想される。
このため、23年度の調査を機に現水源の継続使用を含め、慎重に方針を検討する。水源移設となれば、最短で24年度にボーリング調査をする。