美国漁港の23年度整備で第1港区舗装を計画 小樽開建

2023年02月16日 16時38分

残事業費は20億円 防鳥ネット設置も

 小樽開建が進める特定漁港漁場整備・美国漁港の2023年度以降残事業費は約20億円になる見込みだ。23年度は、第1港区でコンクリート舗装や防鳥ネット設置などに取り組む。

 美国漁港は積丹町にある第3種漁港。周辺海域で操業するイカ漁やカレイ・スケトウダラ・ホッケ刺し網、ウニなどの磯根漁業拠点として地場漁業を支えている。

 これまで美国地区特定漁港漁場整備(02―22年度)を進めてきたが、漁業情勢などの変化を踏まえて整理。新計画(21―30年度)に引き継いだ。
 新計画では衛生管理対策の推進や効率的な出荷体制構築に向け、岸壁に屋根施設を設けるほか、道路などを整備。第3港区茶津地区で船揚場や西防波堤整備を計画する。

 全体事業費は約24億円。第1港区で船揚場改良(85m)、第2・3港区で道路216m、駐車場(1560m²)、第1・2港区で用地改良(1万1360m²)を計画。第2港区でマイナス4m岸壁改良(64m)、船揚場改良(80m)、道路改良(80m)、第3港区で西防波堤(142m)、西護岸(67m)、マイナス2.5m航路(4400m²)、マイナス2m泊地(1600m²)、船揚場(43m)の整備を想定する。

 冬季操業の就労環境改善に向け、21年度は近藤工業で第1港区の船揚場の屋根掛けとコンクリート舗装などを実施。22年度は近藤工業・勇建設共同体で同様の工事などを展開している。

 23年度は、第1港区船揚場で防鳥ネット設置と残りの分のコンクリート舗装(1100m²)、用地のアスファルト舗装(2400m²)を予定する。第3港区西防波堤の消波ブロック製作200個も進める見込み。

 業務では、第3港区茶津地区の船揚場と西護岸、道路護岸の基本・実施設計を発注する予定だ。

 第1港区の工事が最も早く完了する予定。今後の工事の着手順などは地元の意見を聞きながら決める。


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