幕別町は、公営住宅長寿命化計画見直し案をまとめた。忠類白銀町団地の14棟46戸で建て替えを検討。2029年度からW造、6戸の建設と除却を進める。改善は26年度から結露が著しい泉町団地4棟126戸で優先的に取り組む。23―32年度の事業費に11億5700万円を見込む。計画は年度内に策定する。
22年度末時点で耐用年限を超えるのは6団地。期間内に全団地の建て替えは難しいため、築年数の最も古い忠類白銀町団地を優先し、残る団地は用途廃止か計画期間以降の建て替えを検討する。
忠類白銀町団地は1971―85年度に建設。簡易耐火造、平屋の18棟で、10―13年度に全面改修した4棟を除いて建て替える。管理戸数は46戸から12戸に減らす。事業費は3億3600万円を試算。市街地に近く、利便性が良いため、余剰地の活用策を今後検討する。
札内地区にある泉町団地は93―97年に4棟126戸を建設。ヒートブリッジで同年代建設の団地よりも結露が生じ、壁紙のカビなど健康被害が出る恐れがあり、改善が必要と判断した。26年度から3カ年で進める。
除却は10団地で計画し、事業費は2億5200万円を見込む。近接する緑町と新緑町の5団地は、面積の大きい新緑町西、新緑町東団地へ集約・再編。両団地は期間内に居住性向上改善を実施し、将来的には建て替えも検討する。
複数団地が隣接する南町団地旧棟、泉町東団地は用途廃止。桂町と桂町2の両団地は12戸ずつ減らして改善に取り組む。期間内に整備して町管理戸数を852戸から686戸に減少する。
社会情勢の変化や事業経過に応じて、18年度策定の計画を見直す。25年度までは21年度から進めるあかしや南団地建て替えに取り組む。