農業集落排水施設の新事業 電気、機械設備など9億円試算
浦河町は、荻伏地区農業集落排水施設改築更新事業として荻伏浄化センターと荻伏真空ポンプ場の更新を計画している。老朽化に伴う電気、機械設備の更新などで概算の総事業費は9億4600万円。2028年度の完了を目指す。23年度は真空ポンプ場の機械、電気設備を更新する考えだ。
荻伏浄化センター(荻伏町39の1)と荻伏真空ポンプ場(荻伏町98の2)は1998年10月に供用開始した。農業集落排水事業計画による処理人口は浜荻伏地区の富栄橋近辺までの1450人を想定。処理方式は嫌気性ろ床接触曝気(ばっき)方式で、1日当たり392m³の処理能力を持つ。
町は19年に施設の機能診断を実施。老朽化により真空ポンプ場や処理施設の設備更新が必要と判断し、21年度に事業計画を策定した。22年度に国の事業認可を受け、北海道土地改良事業団体連合会で実施設計中。年度内の完了を見込む。
1月30日の臨時町議会で、工事請負費として5360万円を繰り越し明許設定した。
23年度は真空弁のユニットと真空弁監視装置の取り換えを予定。6月にも入札する方向で、一般競争か指名競争、分割の有無を含めて発注方法を検討している。
24年度以降は浄化センターの電気、機械設備を更新する計画だ。