クイズと実技で競い合う
道東の建設業の二世組織である帯広二建会、釧路建親会、オホーツク二建会は26日、高校生対象のクイズ大会「コンストラクション甲子園」の決勝大会を開催した。帯広市内のとかちプラザに十勝、釧路、オホーツク地区の予選を勝ち抜いた計6チームが集まり、建設の知識を問うクイズと実技で競い、釧路工業高等専門学校の「すあま隊」が優勝。副賞の沖縄旅行を獲得した。帯広二建会の萩原一宏代表幹事は「現場見学会とはひと味違った参加型のイベントになった。新たなアプローチの方法になれば」と手応えを口にする。(関連記事17面に)
全国でも初の試みで、大会を通して業界への理解や興味を深めてもらうのが狙いだ。2人一組となり、各地区から2チームずつ出場。建設、防災、環境問題などに挑戦した。この日は「産業革命後の二酸化炭素増加率」「重機操作におけるグーパー運動の意味」などが出題された。
実技では、太さ1.6mmのパスタ乾麺を使用した。事前に提示された要件に従って、タワーと橋を製作。終了後「練習通りにはいかなかった」と嘆く生徒もいた。

出場選手は真剣な表情で作業を進めた
高さを競うタワーでは、北見北斗高のチーム「capriccioso」がトップの100cmとなった。橋は台と台の間に架け、吊ったバケツに砂を入れて強度を計測。重さ1、2kgで折れるチームがほとんどだったが、すあま隊は7kgを記録した。
すあま隊は、クイズと実技の合計で330ポイントを獲得し、優勝を果たした。佐藤澄果さんと狩野由奈さんは「クイズは難しかったけど、実技はうまくいった。沖縄旅行を楽しみたい」と喜んだ。
オホーツク二建会の後藤武史会長は「きょうのために業界の勉強をしてくれてうれしかった。開催に協力してくれた皆さんに感謝する」と締めくくった。
帯広二建会の萩原代表幹事は「生徒たちはしっかり勉強して臨んでくれた。すごく良いイベントになった」と振り返った。
主催者側は、来年度の開催にも意欲を示している。将来的には道東に限らず、少しずつ規模を拡大したい考えだ。
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