改築視野に24年度から設計 2カ年施工想定
佐呂間町は役場新庁舎建設について、2026、27年度で整備する見通しだ。築後55年以上が経過し経年劣化が進んでいるため、改築を視野に検討を進めている。24年度から基本、実施設計に取り掛かりたい考えだ。
永代町3の1にある役場庁舎は、RC一部S造、2階、延べ2446m²の規模で1965年に完成。89年から3カ年で実施した大規模改修や外壁補修などを施してきたが、老朽化が進行している。
また、17年に実施した耐震診断では、耐震基準を満たしていないため、大きな地震が発生した際に倒壊する危険性が高いとの結果が出た。地震発生が少ない地域性を考慮し、町民の生活に直結する事業を最優先してきた。現庁舎の耐用年数が残り10年とされていることから、22年に新庁舎建設検討審議会を設置して、庁舎の在り方などを検討している。
武田温友町長は1日に開いた記者会見で新庁舎建設に向け「事業が重なってくると後年次の予算運営が大変になると考えられる。まずはできるところから取り組む」と話した。