現在、江別市で改築工事を進めている北海道消防学校校舎が道有建築物としては初めてZEB(Nearly ZEB)認証を取得した。空冷式エアコンやLED照明など高効率な設備の導入、断熱性能向上、太陽光発電設置により、1次エネルギー消費量を国の基準から79%削減する。道では、2023年度に着工予定の室蘭建管苫小牧出張所改築、設計中の根室振興局中標津合同庁舎改築などもZEBで整備することを検討している。
道消防学校は、消防組織法施行に伴い1948年に札幌市で開校し、65年に現在の江別市中央町16の1に移転。建物は老朽化が進行し、道が17年に実施した耐震診断で校舎と寮舎西棟が構造基準を下回り、校舎は改修が困難との診断結果が出て改築することにした。
新校舎の規模はRC造、2階、延べ2652m²。工期は22年12月から24年6月まで。第三者評価機関の北海道建築指導センターから17日にNearly ZEB認証を取得した。
1次エネルギー消費量削減に向けては、空冷ヒートポンプ式エアコンやLED照明、潜熱回収型給湯設備など高効率な設備を導入。外壁や窓の断熱性能向上、吹き抜けを利用した自然採光・自然換気による省エネルギー化、64㌔㍗の太陽光発電設備設置などの取り組みも実施する。