2カ年で整備 事業費は4.3億円
浜中町は、丸山散布地区に新設する津波避難施設の本体を5月の連休前後にも指名通知する。5月に入札して仮契約を結び、6月定例町議会で承認され次第、着工する見通し。2024年10月下旬の完成を目指す。公住散布団地H10の裏手にある敷地で盛り土1万3000m³を施工する計画。23、24年度の事業費は4億3324万7000円を見込む。
同地区に津波到来時の避難施設がなかったため新設を計画。道が21年7月に発表した津波浸水想定から、公住裏手の敷地に4m程度の盛り土を施工する。標高7m、面積約2000m²で乗用車80台分の駐車区画を設けるが、最大140台が駐車できるスペースを確保する。基本、実施設計は開発工営社が担当した。
当初は事業費1億―2億円程度で単年度の施工を見込んでいたが、液状化対策などの地盤改良が必要なことが判明。安全性を確保するために2カ年で施工することとし、総事業費も増大した。
1年目は液状化対策を中心に実施。このほか取り付け道路部分にある旧教員住宅2棟を解体する。いずれもW造、平屋で、延べ53m²と延べ63m²の規模となっている。23年度予算に事業費2億4048万1000円を計上した。
2年目は盛り土や避難スペースの舗装に移る。盛り土は、同地区近隣で発生した浚渫土1万3000m³の活用を見込む。24年度の継続費として1億9276万6000円を試算している。
いつ地震や津波が起こるか分からないため、工期末を24年10月下旬と早めに設定し、避難施設を早急に整備する方針だ。