当初計画2倍の延べ2500m² 総事業費28億円超
厚岸町は、集会場と津波避難ビルの機能を併せ持つ仮称・防災交流センターの実施設計を来週にも指名し、4月中旬に入札する見通しだ。規模は当初計画の2倍となるRC造、4階、延べ約2500m²で、総事業費は28億円超を見込む。2024―25年度で施工し、早ければ25年の供用開始を目指す。
1階部分には町商工会が入るほか、舞台などとして使える大研修室を置く。2階はロフトの様な形で物置とする。3階は330人が避難できるスペースを確保し、4階には発電機や防災備蓄品を保管する方針だ。基本設計は大建設計が担当した。
23年度予算に実施設計費と一部解体費などを含む関連予算として1億1727万8000円を計上した。
港町2丁目1にある生活改善センター(RC造、2階、延べ861m²)の老朽化が進んでいるため、避難ビル機能を持った集会場として建て替える計画。建設地は、旧真竜保育所の跡地で生活改善センターに隣接する港町2丁目2ほかの敷地約4000m²。同地区の基準水位は8m程度のため、2階から上は10m以上の高さを確保する。
同地区の避難所となっている道の駅厚岸グルメパークまでは約1・5㌔の距離があることから、一時避難施設としての機能を持たせ、地域の防災力向上につなげる。