4分割で今月末にも公告
釧路市は第8魚揚場新設を主体、電気、機械、洗浄海水供給設備に分けて今月末にも一般競争公告し、5月に入札する。6月の定例市議会での議決を経て着工する。規模はRC造、平屋、延べ2250m²で、2カ年の総工費に17億1000万円をみている。
釧路港東港区で最も新釧路川寄りに位置する副港地区は漁港区に位置付けられ、水産都市釧路を象徴するエリアの一つとなっている。
副港地区の漁港ふ頭先端にある第7魚揚場(S・RC造、平屋、延べ3031m²)は1983、84年度に建設。セリ棟や第6魚揚場(S・RC造、平屋、延べ4888m²)が隣接する。
第6魚揚場は大規模改修により長寿命化に対応。一方、第7魚揚場は、93年の釧路沖地震などの影響から地盤が沈下にしていることに加え、改修による延命は難しいことから第8魚揚場として建て替える。第7魚揚場は荷さばき施設としての機能を廃止し、異なる用途での活用を検討する。
第8魚揚場はセリ棟の西側に新設。延べ2250m²のうち、荷さばき施設が2000m²、控室・管理棟が250m²とする。管理棟に清浄海水供給設備を設け、紫外線による殺菌水を製造。床の洗浄に用い、衛生体制の向上を図る。設計はアルファ水工コンサルタンツが担った。
副港地区北側には第1魚揚場、倉庫として利用されている第2魚揚場、第3魚揚場が位置。第1魚揚場は2011年度に大規模改修をしたが、いずれも1950―70年代に整備した施設であるため、必要に応じて対策を検討する。