79カ所で遊具の更新・撤去
網走市は、都市公園4カ所の新設を盛り込んだ都市公園等再編計画を策定した。市街地の公園を対象に、利用実態や地域要望、将来予測に合わせて最適化する。新設する公園はいずれも子育てに適した公園とし、既存の公園79カ所は用途に合わせ遊具を更新・撤去する。計画期間は2023―27年度を見込み、初年度は8カ所で遊具設置に取り組む。
市管理の公園は市街地に79カ所あり、多くが供用後30年が経過し老朽化やニーズの変化といった課題がある。更新期を迎え、実情に合った再編や、維持費軽減に向けて計画をまとめた。地域説明会での聞き取り、町内会や子育て世代へのアンケートなどで集まった地域要望、利用実態、近隣の重複、人口推移といった視点から各公園の配置や機能を検討した。
新規4カ所を含む83カ所を総合拠点型10カ所、子育て支援型27カ所、多世代交流型46カ所に再編する。総合拠点型は子育て支援型と多世代交流型の機能を内包する面積が大きい公園で、駒場公園などが該当。多世代交流型は、遊具の更新をせずに緑地として使用する。
新規の都市公園は、大曲地区に1カ所、潮見地区に3カ所を配置。大曲地区は、西コミュニティセンターの隣接地に総合拠点型を整備する。潮見地区は全て子育て支援型で、潮見緑地、美しケ丘団地、サン潮見団地に設置する。4カ所は市有地。
既存の公園は、遊具を整備するのが33カ所、整備しないのが46カ所。整備しない公園は、毎年の点検で危険と判断した遊具を撤去し、代替遊具を置かずベンチや広場のみとして管理する。
都市公園は社会資本整備総合交付金、その他は単独で整備する。交付金は都市公園ストック再編を活用し、5年程度での完了を目指すが28年度以降の継続も視野に入れる。