概算工事費8.5億円
釧路市は消防救急デジタル無線を2カ年で更新する。基地局や固定局などの設備を取り換える計画で、概算工事費は8億5160万円をみている。近く一般競争公告し、6月上旬に入札する予定だ。
市は光回線とデジタル無線の2系統で救命活動に対応。デジタル無線設備が導入から10年が経過し、耐用年数を迎えたことから更新する。
基地局は東分署のほか阿寒町、音別町、阿寒湖温泉、業務委託を受けている白糠町にある計5基。通信指令室で受けた内容を基地局に伝えるための固定局は消防本部と生涯学習センター、東分署の3基となっている。ハンディ無線機119基や車両用無線機といった移動局も更新の対象とする。設計は通電技術が担った。
2023年度はメイン装置である固定局や基地局の無線回線制御盤を取り換え、24年度に移動局を更新する。
自然災害に備え、無線機を全てバージョンアップし、不感地帯を解消する。携帯無線の送信出力はこれまでの1Wから5Wに増やして小型化し、リチウムバッテリーにより長寿命化を図る。車両用無線機の送信出力は5Wから10Wに増やす。