5%減、384億円 トップは西村組
オホーツク管内土木3官庁(網走開建、網走建管、オホーツク総合局調整課)の2022年度業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。前年度と比べ9者少ない143者が、5.6%減の384億2854万円を受注。管内業者のシェアは89.2%で1.6ポイント縮小した。西村組が18年度から5年連続で首位となった。
落札額を税抜きで集計し、設計変更分は含まない。21年度のゼロ国債やゼロ道債、翌債などは全額を、多年度債は22年度支払い分をそれぞれ計上。共同体は出資比率で分配した。
発注機関別では、総合局調整課のみ発注額が4.1%増の94億2924万円と前年度を上回った。開建は10.3%減の180億4859万円、建管は5.3%減の109億5070万円となり総額は減少した。
西村組は受注件数も13件とトップだった。21年度末時点で3官庁全てから翌債などを請け負い、9件、21億9860万円で件数、金額ともに首位でスタート。サロマ湖漁港ほか1港アイスブーム補修その他を4億6800万円で単独受注した。
2位の丸田組は13件を獲得して20億円台に乗せた。238号湧別町川西南改良など土木12件のほか建築の常呂漁港水産物供給基盤機能保全を請け負い、前年度から順位を2つ上げた。
地域別で見ると、管内業者のみ受注額が減少。99者が総額の9割にあたる342億5726万円を積み上げたが、7.3%、26億8491万円のマイナスで、シェアは後退した。
管外業者のうち道内の受注額は30億4986万円で4%増え、シェアは7.9%となり0.7ポイント拡大した。道外は荏原商事がポンプ設備据え付けを複数落札した影響で、31.4%増の11億2140万円、0.8ポイント増の2.9%と伸びた。