5棟20戸の個別改善も
市営住宅光洋団地の再編に取り組む根室市は、2023年度以降に4棟16戸の建て替えと5棟20戸の個別改善を残している。23年度は個別改善1棟4戸と既存住棟の解体5棟20戸を予定。24年度は1棟3戸の建て替えを目指す。
光洋団地は、光洋町2丁目から4丁目に広がる市内最大規模の市営住宅。1962―77年度にCB造の161棟624戸を整備した。しかし1戸当たりの面積が狭い上に浴室や水洗トイレがないなど居住環境がニーズに合わなくなってきたことから、2004年度に再編事業をスタートした。
15年度までの前期計画期間に、85棟328戸をRC造の4―5階建て7棟252戸と2階建て6棟48戸に建て替えた。
17年度以降の後期計画では、エレベーターや受水槽・ポンプなどが必要となるため設置コストや維持コストがかかる中層をやめ、道産材の活用、地元業者の参加のしやすさなどを考慮し、同市の市営住宅としては初となるW造を採用。
67棟260戸をW造、平屋、10棟30戸に建て替えつつ、既存住棟でも状態の良い9棟36戸で浴室設置、トイレ水洗化、屋根外壁改修などの個別改善を施す。22年度末までに6棟18戸の建て替えと、4棟16戸の個別改善を終えている。
今後は基本的に奇数年に個別改善と既存住棟解体、偶数年に建て替えを推進。31年度で一連の再編事業が全て終わり、戸数は人口減少や住民ニーズを踏まえ約4割少ない366戸となる。
23年度はCB造、平屋、1棟4戸の個別改善を近く一般競争公告し、6月下旬に入札する。CB造、平屋、5棟20戸の解体は8月ごろに入札する見通し。金額規模は個別改善が5000万円程度、解体が2000万円以上5000万円未満を想定している。