入鹿別川流域で区画整理75ha、16億円試算
胆振総合局農村振興課は、農地整備中山間地域型上鹿沼第2地区の2026年度着工を計画している。むかわ、厚真両町内を流れる入鹿別川流域で区画整理75haに取り組む方針。総事業費は16億円を試算し、31年度の事業完了を見込む。
入鹿別川沿いに広がる水田地帯で、水稲をはじめ小麦や大豆を栽培している。
用水路と排水路は兼用の土水路。代かき期間の短縮や深水かんがいに対応できず、維持管理費の増大や用水管理に苦慮している。排水路の切深不足で湿害が発生するほか、区画が不整形のため農作業効率が悪い。
これらの課題解消に向け、23年度に新規採択。国営かん排勇払東部二期地区での厚幌導水路、入鹿別用水路整備を受け、水源を切り替えて厚幌ダムから農業用水を安定的に給水する体制構築を目指す。受益戸数は8戸、受益面積は75haとなっている。
ほ場を1区画当たり2.1haに拡大し、暗渠を埋設。用水路は延長3164mにわたり、管径150―300mmのパイプラインを新設する。排水路は延長5080mをV300―500のコンクリートフリュームに造り替え、耕作道も整備する。
23年度は秋ごろに測量調査を発注する。24年度から2カ年で設計に取り組み、26年度の着工に備えたい考えだ。