全て築30年超で劣化著しく 改築も視野に方針検討
北見市は、授業などで使用する小学校8校のプールを2023年度に使用中止とする。鉄骨上屋の劣化などが原因。施設の改築も視野に入れながら、今後の方針を検討する。
9日の市議会総務教育常任委員会で対応を示した。使用中止となるのは、北光小、上常呂小、美山小、東相内小、小泉小、南小、豊地小、錦水小の8校。全てのプールが築30年を超えていて、錦水小のプールは1980年建設と最も古い。
23年度の使用開始前に、市の職員が目視で点検。劣化が著しいと判断した8校のプールで使用中止を決めた。
8校のプール授業は、近隣小学校や市民プールなどに貸し切りバスで移動して実施する。休日や夏休み期間は、他校のプールを利用する方針だ。
市は23年度のプール授業の結果などを踏まえて、他校プールの共同利用や施設の改築を関係各所と協議して今後の対策を検討する。使用を継続する小学校でも、専門的な劣化の調査を速やかに実施し、改修・修繕の手法を検討するほか、計画的に塗装メンテナンスをする。
同委員会で、市議会議員はプールの点検要領の作成を求めた。24年度には今後の対策について、はっきりと方向性を示す必要があると指摘した。