揚水機場新設や管水路布設
留萌振興局農村振興課は、2023年度新規採択地区となった中山間地域型大椴子川地区(小平町)の24年度着工を目指している。揚水機場1基を新設するとともに、川から直接取水している土水路とVU管の用水路改善に向けて管水路布設などに取り組む計画だ。
同地区は小平町の市街地から北東に位置し、大椴子川沿いに広がる。受益面積88ha、受益戸数10戸で水稲や小麦、大豆などを作付けしている。
用水路は、過去に農家個人が設置したVU管のほか、土水路が点在していて、大椴子川から取水している現状がある。排水路の一部も土水路で、土砂の堆積、切深不足によるほ場の過湿などが課題にある。
用水を安定的に供給するため揚水機場1基を新設する。用水路は口径150―450kmのVU管を布設する計画で、延長は11.8kmを見込む。排水路はV30―60型トラフを2256m、V70―90型トラフを929m設ける意向。現状35aほどのほ場は1ha程度に大区画化し、作業環境の向上を図る。
23、24年度で測量や実施設計を進め、整備内容を詰める。並行して24年度は下流側の一部で初弾工に着手する考え。31年度の事業完了を目指している。