大空町内で用水路6201m整備
オホーツク総合局産業振興部は、2024年度新規採択を目指す水利施設等保全高度化・基幹水利施設整備型東幹線本郷地区の計画を見直した。ヒアリングや調査設計を踏まえ、総事業費を6億4000万円から14億円に変更。用水路6201mの整備を進め、30年度の完了を見込む。
大空町にある同地区は網走川の下流側に位置する低平地で、田・畑の複合経営をしている。西側に網走川、東側にJR石北本線が縦断。受益面積は609ha、受益戸数は58戸となっている。過去に道営かんがい排水事業網走川地区(1967―87年度)で東幹線用水路1万7146mを整備した。
既存の東幹線用水路は施工後40年以上が経過。パッキン類の破損やコルゲートシートの腐食など経年劣化が著しく、漏水を引き起こしているため対策が必要となっている。用水路を改修して農業用水供給の安定化を図る。
工事費に12億2000万円を試算。内訳は東第1幹線用水路3730mに7億4030万円、東第2幹線用水路2205mに4億3110万円、本郷中幹線用水路266mに4860万円とする。このほか、測量設計費に1億6300万円、用地補償費に1700万円を充てる考えだ。