伊達市内で区画整理72haと用水路
胆振総合局農村振興課は、水利施設等保全高度化畑地帯総合整備型稀府地区の2025年度新規採択を目指している。伊達市内で区画整理72ha、用水路3179mを進める考え。順調に進めば26年度に着工し、30年度に事業完了させる方針だ。
市東部に位置し、内浦湾から山地にかけて広がる畑作・酪農地帯。野菜はレタスやブロッコリーの露地栽培を手掛けるほか、施設でトマトやホウレンソウを生産している。
農業従事者の高齢化や農家戸数の減少で1戸当たりの生産規模が広がっているものの、基盤整備は未実施。農地は小区画、不整形、石が散在するほ場が多いといった課題があり、排水性の悪さも伴って効率的な作業が難しい。畑作用水については農業構造改善事業を実施済みだが、利用戸数の減少や施設の老朽化による水量不足が生じている。
農業用水の安定確保と整地など耕地条件の改善で農地集積や作業効率化を図り、高品質な農作物の安定生産を目指す。
受益面積は92ha、受益戸数は15戸。総事業費は10億円を試算する。
23年度から2カ年で調査。早ければ25年度に調査設計をし、26年度に着工する考えだ。