かつて大人気だった女性3人組アイドルグループ「キャンディーズ」の楽曲に、『暑中お見舞い申し上げます』(喜多條忠作詞、佐瀬寿一作曲)がある。3人が力強くきれいなハーモニーで、題名にもなっている時候のあいさつの言葉から歌い出す印象的な曲だった
▼サビの部分を今でも覚えている同輩の方々も多いのでないか。「今年の夏は 胸まで熱い 不思議な 不思議な夏です 暑中お見舞い申し上げます」。きょう7日は二十四節気の小暑。キャンディーズが歌で届けた暑中見舞いは、便りで送るならこの小暑からが一つの目安となる。歌は付き合っている彼氏への思いがあふれて「胸まで熱い」のだが、本道はこれからしばらく平年より気温が高く、実際に「暑い」らしい
▼日本気象協会の天気予報によると、この週末の気温は30度を超え真夏日となる見込みという。来週も引き続き暑い上に、天気は湿りがちというから、じめじめとした暑さに悩まされそうだ。本格的な梅雨のない道産子にはつらい。「塩噴いて土工の腕の日焼かな」山崎スミエ。塩を噴くとなると、汗で水分がかなり失われていよう。高温多湿の環境では熱中症が起こりやすい。7月といえば建設現場も最盛期に入るころである
▼仕事に集中すると水分補給を忘れがちだ。時既に遅しとならないよう声を掛け合い、こまめな補給とクールダウンに努めたい。日常生活も同じだろう。めまいや頭痛、吐き気を感じ、恋でもないのに胸まで熱いどころか全身が熱くなっていたら危険なサイン。熱中症は命に関わる。甘く見ないように。