帯広市内で区画整理や畑地かんがい 総事業費38億円
十勝総合局産業振興部は、水利施設等保全高度化畑地帯総合整備型川西中央2―2地区の2024年度採択を目指している。区画整理349haと畑地かんがい1290haを計画。総事業費は38億円で、事業期間は32年度までを見込む。
同地区は帯広市南西に位置する畑作4品が主体の地域。安全で高品質な食品販売に取り組んでいて、地域ブランド「十勝川西長いも」の輸出が増加している。しかし、未整備のほ場は急勾配や排水不良が課題となっている。営農用水は降雨に依存し、農作物の生育や営農作業に支障がある。区画整理で大型機械の導入を妨げているほ場の急勾配を緩和し、畑かんで排水不良の解消を図る。
受益面積は1354ha、受益戸数は67戸。23年度は2カ年調査2年目を進める。
畑地かんがいは24億3000万円を投じる。国営かんがい排水事業の付帯として、支線用水路と末端散水施設の整備を計画する。
区画整理は6億6000万円を試算。整地、暗渠、客土、除れきを施し、作物生産性を高める。暗渠は径60―80㍉の合成樹脂管を想定する。
このほか、測量設計費に6億1000万円、用地補償に1億円を見込む。