オホーツク総合局産業振興部は、水利施設等保全高度化・農地集積促進型訓子府中部地区の2025年度新規採択を目指している。用水路1万3060mなどを整備する考えで、総事業費は53億円を試算。33年度の完了を目指している。
同地区は、訓子府町内の常呂川の両岸に位置する畑地帯。タマネギをメインに作付けをしている。受益面積は930ha、受益戸数は104戸となっている。
過去に畑地帯総合整備訓子府南部地区(05―11年度)、畑地帯総合整備訓子府東部地区(同)で整備したほか、水利施設等保全高度化事業・訓子府中央地区(16―24年度)で区画整理などに取り組んでいる。
用水路内で未整備の土水路部分が集中豪雨によって崩れたほか、火山性土壌が広く分布しているため排水性が悪く、営農に支障を来している。このため用水路の整備や区画整理352haを実施することで改善を図る。
工事費は49億5200万円を試算。用水路に32億700万円を充てる。区画整理は17億4500万円を見込む。内訳は整地352haに9600万円、暗渠168haに6億3200万円、心土破砕210haに2000万円、客土155haに9億5700万円、除れき10haに4000万円となっている。このほか、測量や用地補償費などに3億4800万円を充てる考えだ。
同地区を23年度の調査計画地区に盛り込み、2カ年調査を進める。