ソフトバンク、苫東柏原にデータセンター 事業費は数百億円規模

2023年10月19日 19時02分

受電容量は道内最大級の30万kw

 ソフトバンク(本社・東京)が苫小牧市内で大規模データセンター(DC)の新設を計画していることが19日、分かった。場所は苫東工業団地の臨空柏原地区北ブロックで造成済みの分譲地10㌶に整備する。受電容量は30万kw。道内最大級となる。王子グループが千歳市内に保有する水力発電所の再生可能エネルギー由来電力を使って、「グリーンDC」を目指すもようだ。

大規模データセンター新設を計画する苫東柏原地区の分譲地

 複数の関係者によると、13日に締め切られた経済産業省の補助金に応募した。2026年度末までに整備する。完全子会社のIDCフロンティア(本社・東京)が事業主体とみられる。

 補助上限額は建築費やサーバー類を含めて300億円で、総事業費は数百億円規模になる。学識者らによる委員会で今後審査し、採択の可否を11月上旬に発表する。

 苫小牧はアルテリアネットワークス(本社・東京)などが計画する海底通信ケーブルの陸揚げ地に最有力視される。ケーブルは26年内に運用開始予定。DC新設地周辺も未分譲用地が10㌶以上あるため、周辺は大規模DCの一大集積拠点となる可能性がある。

 ソフトバンクは長期ビジョンで東京圏と大阪圏に次いで、北海道と九州での中核DC立地構想を掲げている。


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