札幌市都市局は、東雁来第2土地区画整理事業に伴う保留地のうち、面積が約6・1haに上る大規模な区画を売却する。分譲価格は19億円超。特別工業地区の指定を受けているため、工場や店舗などの建設用地となる。
対象は、東区東雁来13条3丁目1にある6万1609・75m²の土地で、分譲価格は19億3454万6000円。1平方当たりの単価は3万1400円となる。1日付で公告した。
用途地域は容積率200%、建ぺい率60%の準工業地域だが、特別工業地区の指定も受けており、工場や車庫、倉庫のほかは、床面積500m²以下の店舗・飲食店が建設できる。
下水道や道路の整備、盛り土撤去といった工事が残っているため、これらの工事に関わる箇所では、最長で16年度末まで施設建設などができない場合がある。
同局担当者によると、16年度以降に分譲する土地の区画数などは未定。大規模な保留地売却は今回が最後となる可能性もあるという。
応募は7月1―9日で受け付ける。1者を超える応募があった場合は同15日に公開抽選会を実施することにしている。契約は9月2日を予定。申込書付きの募集要項は市街地整備部で7月9日まで配布中。問い合わせは電話、011(211)2721へ。
このほか15年度は同事業区域内にある準工業地域のうち、東雁来7条2丁目の1569m²を約4440万円、東雁来8条3丁目の4444m²を約1億4620万円で売却する。この2区画は、ウェルピアひかりのの宅地分譲と連動して進める。
同事業に関する過去の大規模保留地分譲では、13年度に東雁来8条3丁目の5・1haを売却。このときは2者の応募があり、抽選で日本郵政グループの日本郵便(本社・東京)が購入した。同社は大規模な郵便施設「メガ物流局」を建設する予定となっている。