札幌市は、円山公園第2駐車場立体化の主体を6月中旬にも一般競争公告する。駐車場不足を補うため、2層3段式の駐車場を新設するもの。規模はS造、2階、延べ4159m²で、工事費には5億円程度を見込んでいる。
円山動物園では近年、アジアゾーンなどの新たな獣舎が誕生し、人気が高まっている。駐車場は収容台数683台の第1駐車場と150台の第2駐車場の2カ所を備えるが、夏場は渋滞が発生するなど駐車場不足が深刻化している。
今後はアフリカゾーンや仮称ホッキョクグマ・アザラシ館、ゾウ舎などが立て続けに整備される予定で、来園者はさらに増加する見通しにある。
この対策として動物園正門から近い円山球場横にある第2駐車場、敷地約4400m²を立体化する。ただ、建設場所が第1種低層住居専用地域で法的な規制を受けるため、4月中に建築審査会を開いて同意を得ることにしている。
この整備により第2駐車場の収容台数は125台程度増え、約275台となる。実施設計はワークスペース工房で進めた。
工事は主体、電気、エレベーターの3件に分割。エレベーターは5月中、電気は6月中の公告を目指し、15年度中に供用する方針だ。