札幌市が冬季五輪札幌招致に向けて本格的に動きだした。市観光文化局は1日、オリンピック・パラリンピック開催概要計画作成支援業務を公募型プロポーザルで告示。計画作成の具体的な検討テーマや庁内会議の進め方などについて提案を求め、2015年度末までに計画をまとめる。
16年度以降に日本オリンピック委員会に提出する開催概要計画の作成支援業務を委託するもの。受託者は施設配置図作製のほか、公有地・民間所有地の動向や各施設建設に関する民間資本活用と建設後の利活用について調査・情報収集や条件整理、分析をし、市の計画作成を支援する。
求める提案項目のうち、主となる開催概要計画作成に関しては①検討項目や構成案、策定までの手順に関する具体的な提案②15年度中の庁内会議で検討する観点やテーマ―の2点。計画案作成以外の大項目は、過去の類似業務実績、業務執行体制、業務スケジュール、独自提案。
評価基準は①オリンピックに関する業務実績②札幌の地域特性を踏まえた提案が可能な体制③民間資本の活用や施設の跡活用計画、マーケティングに高度な情報収集や調査、分析能力―など10項目を基に、各審査委員が持ち点100点の中から審査する。
業務期間は16年3月25日までで、予算は6000万円程度。参加意向申込書や企画提案書は25日までに提出する。
同局によると、夏ごろまでに開催概要計画案をまとめ、15年度末までに計画を策定する考えだ。