帯広厚生病院移転の優先交渉者決まる-規模抑え来春着工

2015年07月28日 19時17分

 北海道厚生農業協同組合連合会は、帯広厚生病院移転新築の優先交渉者を大成建設に決めた。2016年3月の着工、18年10月の全面開業を目指す。建設資材や人件費の高騰などを踏まえ、当初の11階建て、延べ約6万6900m²から10階建て、延べ約6万3500m²に規模を見直した。

 28日、小野寺仁会長らが道厚生連本部で記者会見し、明らかにした。優先交渉者の選定は、10社からのVE提案を経て決めた。道厚生連と久米設計、大成建設の3者で実施設計を進める。

 診療科は緩和ケア内科を追加し全23科とする。病床数は当初の718床から、一般病床62床、精神病床5床の計67床を減らし、651床を想定している。内訳は一般538床、救命救急入院科18床、精神45床、小児入院医療管理科41床、総合周産期特定集中治療室管理科9床。

 総事業費は当初に比べ3億円圧縮し、275億円以内に抑える計画で、建築費(外構、解体、設計管理費を含む)は7億円増の225億円以内、医療機器の整備には10億円減の約50億円それぞれを見込む。

 今後のスケジュールは16年2月に開発許可申請などを行い、同3月に着工する見通し。全面開業は当初より5カ月遅れの18年10月を予定している。

 記者会見で小野寺会長は「財務負担を軽減するため、多角的な検討を行ってきた。地域の意見を取り入れながら、十勝住民の期待に応えられる病院へ具体化を図っていく」と話した。

 同病院は改築によって、老朽化や度重なる増築による診療部門の分断といった課題を解消。既存病院は帯広市中心部の西6条南8丁目にあるが、スペースを確保するため、帯広競馬場近くの西14条南9丁目3ほかに移転する。


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