渓仁会の札幌桑園地区新病院建設は11月にも解体着手

2015年09月02日 19時17分

 医療法人渓仁会(本部・札幌、田中繁道理事長)が札幌市中央区桑園地区に開院予定の新病院は、医療サービス業のセコム医療システム(本社・東京)が施主となり建設する計画だ。実施設計を9月中に取りまとめ、11月にも建設地内に残る既存建物の解体に着手する見通し。完了後、新築工事に入り、2017年3月ごろの完成を目指す。

 渓仁会が8月に発表した新病院の概要によると、「札幌渓仁会リハビリテーション病院(仮称)」の名称で、5階建て、8517m²の規模で構想。回復期リハビリテーション病棟96床、地域包括ケア病棟40床の計136床を設ける。

 1階は外来機能とカフェラウンジ、2階はリハビリテーション室とスタッフの管理スペース、3、4階は回復期リハビリテーション病棟、5階は地域包括ケア病棟となる見通し。病院全体で750m²以上のリハビリテーション室の広さを確保する。17年6月1日の開院を見込む。

 建設地は札幌市中央区北10条西17丁目36の13の敷地3837m²で、運送業のロジネットジャパンの子会社札幌通運(本社・札幌)の配送センターがある場所。セコム医療システムが今月末に土地と建物を取得する予定となっている。

 新病院では、医療ニーズが増えると予想される回復期機能を軸とした医療を展開。回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟を持ち、高度急性期・急性期の治療を受けた後の患者をはじめ、家庭や施設での療養中に急性増悪した人の治療を行い、地域の暮らしへ戻れるよう支援する。

 また、在宅療養支援病院にリハビリテーションの視点を持つ「在宅支援リハビリテーションセンター」の機能を加え、訪問診療や訪問看護、訪問リハビリテーションといった在宅医療サービスを提供する。


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