函館市は、亀田地区の統合施設整備基本計画素案をまとめた。新施設はRC造、4階、延べ約5200m²の規模を想定し、120台程度を収容できる自走式の立体駐車場も設置。概算事業費は29億8000万円で、2016年度の基本設計、17年度の実施設計を経て18―19年度で施工し、20年度の供用開始を目指す。
亀田福祉センターと旧市水道局亀田営業所の敷地3745m²に同センター、老人福祉センター、児童館など近隣5施設を集約し、隣接する市役所亀田支所の窓口機能も持たせた複合施設を新築するもの。9月29日の検討懇話会第1回会合で市の担当者が示した。
新施設は、さまざまな用途で多世代が交流できる利便性と、エネルギー効率の高い建物を計画。1階には支所の戸籍、民生、福祉部門の窓口機能を配置し、2階には児童、高齢者の各専用室に加え交流スペースを確保する。3階には300人以上を収容できる講堂、4階には体育室やシャワー・更衣室などが入る。
建物全体にユニバーサルデザインを採用。設備は省エネタイプを積極的に取り入れ、太陽光発電システムの導入も検討する。
本体は道道函館上磯線に面した敷地北側に建設。市道美原1―6号線に接する施設南側には2層3階建ての立駐を建設。支所北側にある駐車スペースはバスターミナルに転用し、地区の乗り継ぎ拠点にすることを視野に入れている。
概算事業費の内訳は各種調査が1200万円、基本設計が3000万円、実施設計が6300万円、既存施設解体が9700万円、本体建設が25億1800万円、駐車場建設が2億円など。財源には合併特例債の活用を見込んでいる。