JCHOが登別病院の移転改築を検討-老朽化と赤字で17年度にも

2015年11月17日 20時07分

 独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)は、登別市登別温泉街にある登別病院の市内での移転改築を検討している。建物の老朽化と患者の減少で続く赤字経営を解消するため。2017年度末をめどに移転を考えているが、場所や規模、病床数は決まっていない。

 登別病院の前身は1946年開設の登別整形外科療養所。52年に現在地の登別温泉町133に移転し、厚生年金登別整形外科病院として開院した。72年に登別厚生年金病院に改称し、14年からJCHOが運営する登別病院として再出発した経緯がある。

 1万6637平方㍍の敷地を有し、一般病棟、療養病棟、回復期リハビリテーション病棟、障害者施設一般病棟の4棟を75年までに整備。増築と改修などを重ね、現状は各棟とも4―5階建てで、4棟合わせた延べ面積は1万9656平方㍍となっている。

 整形外科やリハビリテーション科などを擁し、地域の中核病院としての役割を担ってきた。しかし建物は古い棟で築50年以上が経過し、老朽化が進行。併せて、立地条件から医師が集まらないほか、患者は年々減少し赤字経営が続き、病床数は許可病床数の242床に対し、実働病棟は約6割の140床にとどまる。

 地域医療機能推進機構はこれらの課題を解決するため、病院を市内の別な場所に移転し改築する方針を打ち出した。場所や規模、病床数などは、登別市との協議を経て決める。


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