道央廃棄物処理組合は16日、焼却施設の建設候補地を千歳市根志越に決定した。土地の取得や建設同意に関する合意形成、防災面から最適だと判断した。2016年度に地権者や地域住民への説明を経て、正式決定する。説明の状況を見ながら、秋までに測量調査に取り掛かりたい考えだ。
この日の第1回定例会で発表した。2次選定で挙げた4カ所について、千歳市、北広島市、南幌町、由仁町、長沼町、栗山町の副市町長ら15人が自然環境の保全や土地利用、防災、周辺環境の保全、社会条件、合意形成、経済性といった計27項目から評価。経済性と合意形成に重点を置き、根志越は特に合意形成で高く評価して決めた。
16年度に建設地を確定し、17年度に基本設計や生活影響調査に着手する考えだ。
18年度は根志越の敷地42・3haのうち、焼却施設建設に必要な約3haを取得。実施設計にも取り掛かり、19年度の工事に備える。23年度の試運転、24年度の本格稼働を目指す。
昨年10月に栗山町が加入したことを受けて見直した建設費は127億円を試算している。
この日は16年度予算を可決。焼却施設建設の測量費545万4000円を計上した。