厚岸漁協がカキ種苗生産施設や保管施設4棟を建設へ-3月着工

2016年02月25日 19時11分

 厚岸漁業協同組合(厚岸町奔渡3丁目1、川崎一好組合長)は、厚岸町の厚岸漁港若竹第2ふ頭や真栄にカキ人工種苗大規模生産施設など4棟を建設する。ロシア200カイリ内でのサケ・マス流し網漁禁止に伴う対策で、国や道の補助を活用し総事業費約23億7000万円を投じる。今後委員会を開いて施工の指名業者を選定し、3月中の入札、着工を見込んでいる。

 若竹第2ふ頭に建設するのは、カキ人工種苗大規模生産施設(S造、平屋、延べ1109m²)と冷蔵保管施設(S造、平屋一部2階、延べ2000m²)の2棟。

 カキ人工種苗大規模生産施設では、ホタテ貝殻にカキの幼生を付着させて育てる。70枚1連とし、町内で1年間に使う種ガキの半数に当たる1万連を生産。将来的には町内で使用する種ガキ全てを生産するほか、道内への供給も目指す。同漁協は「できるだけ種ガキの値段を抑えて業者に提供することで、少しでも負担を軽減したい」と話している。

 冷蔵保管施設には3000㌧の海産物をマイナス30度で貯蔵できる。同漁協や地元漁業者、水産加工会社がサケ・マスの代わりとなるサバやサンマなどを保管する。

 同漁協が真栄で所有する製氷冷凍工場の隣接地に建設するのが、冷蔵保管施設(S造、平屋、延べ1511m²)と貯氷施設(S造、平屋、延べ976m²)の2棟。冷蔵保管施設は若竹第2ふ頭に建設するものと同規模。貯氷施設には製氷冷凍工場で作られた氷を保管し、水揚げが集中する秋口の氷不足対策に活用する。

 いずれの施設も2017年3月の完成を目指している。


関連キーワード: 建築 農林水産

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 東宏
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,383)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,268)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,220)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,133)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (803)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。